アクセス抜群な登呂遺跡

静岡県にある登呂遺跡は弥生時代の集落・水田の遺跡です。戦時中に発見された遺跡としても有名です。8万㎡にもおよぶ広大な水田跡や住居跡など、歴史解明に大きな役割を果たした遺跡です。そんな登呂遺跡をご紹介します。

登呂遺跡とは
第二次世界大戦中、軍事工場建設工事の際に発見されたのがこの登呂遺跡です。最初はそのまま工事が進められるところでしたが、採掘された出土品が考古学者の目に止まり、この遺跡が歴史的な大発見であることを新聞で報じたのがきっかけで、この登呂遺跡の発掘が始まりました。軍事的制約が下のもとで行われた発掘は限界があったものの、この時の発掘品が歴史を紐解く上で多くの資料となったことは、いかに登呂遺跡が重要な遺跡であったことの証明でもあります。
そして戦後1947年に考古学・人類学・地質学など様々な学者たちが加わった日本で初めての総合発掘調査が行われ、水田跡や井戸跡、住居跡などが検出されています。また、その時に遺跡の名称として「登呂遺跡」と正式に決まりました。
現在は、公園として整備され博物館も隣接しています。その博物館では登呂遺跡で発掘された出土品の他に子供向けに野外学習体験として火起こし、脱穀体験や古代衣装の体験などを行っています。

登呂遺跡公園の魅力
登呂遺跡公園には弥生時代のムラが復元されています。ムラとは微高地を利用して建てられた住居、高床式倉庫などのことで、それらを間近で見ることができるのは登呂遺跡公園の魅力の1つです。
また、祭殿も再現されており、その大きさは幅7m、奥行4mにもなります。当時、祭殿は集落での儀式や会合などに使用されたと考えられており、住居とは違った意味合いを持つ建物です。
弥生時代の水田遺跡であるように、今でも公園内には水田があり、まるでここが弥生時代なのかと錯覚するような作りになっているのも魅力です。

登呂遺跡周辺の観光
登呂遺跡は東海道新幹線の駅でもある静岡駅からバスで10分程度という近さで、日本に多くある遺跡の中ではダントツのアクセスのよさです。それゆえ、登呂遺跡と合わせて静岡駅を中心にあちこちの観光が楽しめます。
例えば、近くは駿府城公園や、国の名勝地でもある日本平に行くこともできます。また、少し足を伸ばして浜松や浜名湖も行くことができます。

登呂遺跡は戦中・戦後の混乱の中でも多くの遺跡が発掘され、日本の歴史を知る上で重要な遺跡の1つです。静岡駅から近い立地から、他の観光地と合わせて観光できるのも魅力です。静岡と言えば、つい戦国時代を思い出しますが、この偉大な弥生時代の遺跡も訪れてはいかがでしょうか。